スキャナマインド[集合知版] の しくみ

2000名が興味を持っていることや、悩んでいることが、1枚の構造図に可視化されます。

2008年の集合知

たとえば、右側の[青空]のもとで[のんびり]した感じに対して、左側には[人間関係]や[将来]の[目標]があります。 弛緩 対 緊張、オフ 対 オン、などが複雑に絡み合った概念の対立があるようです。

上方向の 他人との関係性 に対し、下方向は 個人の世界 という対立もあるようです。

中央の原点からみて、関連のある項目どうしは [同じ方向] に表示されます。

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上図の項目のうち、感情に関係する項目だけを表示してみると、次のようになります。

2008年の集合知の中で感情に関係する項目だけを表示した図

感情に関係する項目は、主に右上方向に、雲のように広がっているようです。

その雲の中でも、[ゆったり][のんびり]といった個人レベルで感じられるものは下側に、
[思いやり][信頼]など相手の必要なものは上側にと、感情の種類が分類されているようです。

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今度は、仕事に関係する項目だけを表示してみると、左下方向の雲として広がります。

2008年の集合知

より下側にある 個人的仕事能力の側面と、相対的には上側にある 人間関係が重要な側面という 2つの小さな雲から構成された、大きな雲になっていることが分ります。

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2008年の2000名を、前半の1000名分と後半の1000名分に分けて、それぞれの構造を別々に可視化 することもできます。 前半6か月の構造は、下記のようになっています。

2008年の集合知

それに対し、後半6か月には、構造に少し変化があり、次のようになりました。

2008年の集合知

前半と違って、左側に、[不安][社会][将来]などが作る雲が見えます。 逆に前半の右側にあった[のんびり][ゆったり] の雲が、後半では小さくなっているようです。

2008年の後半は、リーマンショックなど情勢変化の影響を受けているのかも知れません。
このように時系列での変化を可視化することもできます。

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このようにして、2000人の個々の悩みや課題の裏に潜む、ある時点の日本人に共有された無意識の構造を、 スキャナマインド[集合知版]で可視化できました。

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この例のような、人生全体にかかわるレベルではなくて、もっと絞られたテーマの奥に潜む構造を可視化したい、というケースも多いでしょう。

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