スキャナマインド[集合知版] の しくみ

スキャナマインド[集合知版]を使うと。多数の人が個別に実行したスキャナマインドの結果を、1枚の[全体図]にまとめることができます。

具体例で説明するため、2008年にスキャナマインドの個人向け無償版を利用されたケースの中から 2000名分をランダムに選び、 これらの方々の[集合知]を可視化する場合を考えてみます。

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スキャナマインドの個人版では、それぞれの利用者が 独自に[テーマ]を決めます。
転職すべきかを悩んでいる方や、恋人が結婚相手としてふさわしいかを判断したい人や、
あるいは、新製品開発のアイデア整理をされている方など、個々の課題は さまざまです。

各自がリストアップする15項目も、当然ながら、違うものになります。

しかし 個々の悩みや課題の裏に潜む、[ある時点の日本人の共通意識]というものも存在します。 その構造を可視化するのが スキャナマインド[集合知]版です。

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2000人が個別に15項目を挙げると、計算上は全部で3万項目になりそうですが、実際にはそうなりません。 なぜなら、全く同じ項目を 複数の人がリストアップする場合が結構あるからです。

たとえば、最も多くリストアップされた[お金]という項目は、2000人中の215人(つまり約1割)もの人が挙げています。 どんなテーマにでも、[お金]は関係することが 多いのでしょう。
第2位は [家族]で 214人、次が [仕事]で 187人と続きます。
10人以上から リストアップされたものに限っても 下記のように 227項目に達します。

何回もリストアップされた項目のリスト

個々の悩みや課題の奥に潜む、人生に重要な関わりを持つ項目のリストができているようです。

リストをよく見ると、[お金]とは別に、[金]という項目があることも判ります。
似たような項目ですが、どちらかに統一することはせず、別の項目として扱います。 なぜなら、 [お金]と[金]の微妙なニュアンスの差が、無意識の世界では 重要な意味を持っている可能性があるからです。 [愛]と[愛情]などについても同様です。

この227項目は、みんなが悩んだり考えたりすることに関係する項目の代表と考えることができますので、 もし、これらを全部使ってスキャナマインドを実施できれば、 みんなに共有された普遍的無意識の構造が可視化できそうです。

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ただし、項目が増えると組合せの質問数がとても多くなってしまいます。 たとえば、227項目から 2項目を選ぶ組合せは 2万5千通り以上もあります。

都合のよいことに、個々の利用者が、自分の課題のスキャナマインドを実行したときに、 これらの組合せのかなりの部分が 既に表示され、2秒以内の直感的回答が済んでいます。

もちろん、2000人の誰も答えていないような組合せの質問も存在しますが、 解析ステップの障害とはなりません。 これは量子数理の優れた点です。

逆に、[お金]と[家族]というような組合せには、何十人もの人が回答してくれています。
しかも、個々のテーマのコンテクストに基づく、それぞれ異なる判断基準からの回答です。

[多数の判断基準のデータを、できるだけ沢山収集する]という、スキャナマインドの 仕組みからは、とても望ましい形での回答を、既に沢山得られているのです。

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あとは 量子数理を使って、2000名の普遍的無意識の構造が可視化できます。

各自は、自分のテーマの個別レポートを受取る目的でスキャナマインドを利用しました。 その際のデータを沢山集めておけば、そのまま利用して、みんなに共有された [集団レベル]の無意識構造を可視化できます。 これが [スキャナマインド集合知版] の仕組みです。

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実際、この2000名から、どんな結果が得られるのでしょうか・・・次へ >